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BlogIsHowMuch

鑑賞した作品のレビューやプログラミング系のネタをダラダラ書いていくだけのブログ

霧越邸殺人事件<完全改訂版> (角川文庫)

紹介

 

 

 

あらすじ

 1986年、晩秋。劇団「暗色天幕」の一行は、信州の山中に建つ謎の洋館「霧越邸」を訪れる。冷たい家人たちの対応。邸内で発生する不可思議な現象の数々。見え隠れする何者かの怪しい影。吹雪で孤立した壮麗なる“美の館”で舞台に今、恐ろしくも美しき連続殺人劇の幕が上がる!日本ミステリ史上に無類の光芒を放ちつづける記念碑的傑作、著者入魂の“完全改訂版”!!

きっかけ

 友人に勧められて。

感想

!----------以下ネタバレの可能性----------

 今まで読んだことのある綾辻氏の作品とはちょっと違った印象を受けました。

 相変わらずな細かい情景の描写は見事でした。内容も奇をてらったような叙述トリックに頼るのではなく割と論理的な推理を基に話が進んでいきます。 しかし、ファンタジー要素を組み合わせることで本格ミステリーとはちょっと違ったような楽しみを見つけられる作品ではあると思います。

 「Another」のようなどんでん返しを期待していた私にとっては若干肩すかしをくらったような気分ではありますが、それは私の期待の仕方が悪かったのかもしれません(^ ^; ファンタジーと綿密な論理が混在しているが故に納得のいかないところも出てきてしまった気がします。登場人物の名前があらゆるところで暗示され、それが次の事件に関わってくるというのはわかるとしても、深月と美月の顔の似方、李家と屋敷との因縁など、どうも事件に関わらないところで偶然の一致を無駄に入れてくるのはどうかと思います。いくら霧越邸が特別な「場」であると説明されたところで、そういったところが 最後にはきれいに回収されるだろうと期待して読んでいたので、最後まで事件に関係してこなかったときはちょっとがっかりした気分になりました。

 良くも悪くも「ファンタジー要素」と「本格ミステリー要素」をミックスした作品として一見の価値はあると思います。

こんな人にオススメ!

  • ファンタジーとミステリーが好きな人